2008.07.10

ノートリミングの緊張感

これは、昨年の秋 (2007/10/13) アップした記事ですが、
最近、フォーサーズという、今までは嫌ってきたフォーマットに、突然、俄然、興味を持ち出したこともあり、一方、昨年冬あたりから、Mof さんや、Jorgen さんによる、卓越した方形フォーマットの作品に接するに至り、1:1のスクェア構図に強く惹かれるようになり、
フォーマットというものを基本的に考えたこの記事を、一部加筆して、再掲載したくなりました。

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↑写真をクリックすると大サイズに展開します。
Odaiba, Tokyo (2003), Voigtlaender Bessa R2, Ultron 35mm 1:1.7

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↑写真をクリックすると大サイズに展開します。
Odaiba, Tokyo (2003), Voigtlaender Bessa R2, Ultron 35mm 1:1.7

写真のフォーマットということについて。(人生万般ということでもある)。

いつかこのブログで「16:9横長フォーマットのすすめ」みたいなことを書いたところ、たくさんいただいたコメントの中に:

レンズのズーム域が超広角になり、画素数がここまで上がってきた今は、そんなうるさいこと言わなくても、風景を大きく写しておいて、後処理で好きなようにトリミングしたらいいのであって、フォーマットなんてどうにでもなる、撮るときにそんなこと気にしないのがプロというものでしょう。

というのがありました。(あ、ボク、プロじゃないですし、あんたもだろ?)

過去ログを見直されてもこのコメントは掲載されていません。いただくコメントの5分の4は、捨てています。出会い系サイトやワンクリック5円の収入やらに繋がるコメント、あるいは、名無しの○○○○などという揶揄をもっぱらとする落書き、そして、これは私の私的なブログですから、私が不愉快に思うコメント等は、採用いたしません。たとえば、これをアップして5分後に必ず2つのコメントが入ります。「ごぶさたしています」「おっしゃるとおりです」などというタイトルで、出会い系か金貸し系サイトにリンクするようになっています(>_<)

さて、この後処理でどうにでもなる、というのが、ガチーンときますね。
あるプロが著作の中で、ハッセルの正方形は便利で、とりあえずこれで撮っておいて雑誌に載せるときに縦長、横長は編集者に任せればいい、ということを書いていて、このヒトとは「はい、さよなら、さよなら」したのでした。

とりあえず長編小説をダラダラと書いておけば、それをいくつかの短編に分けて刊行するのは編集者の腕の見せどころ、作家はそんなことに構わず次の作品を構想すればよい、というに等しいのではないですか!

ボクは出版やメディアへの発表等で、ケアレスミスの指摘はありがたく頂戴しますし、有意義な提案、忌憚のないご意見等はありがたく思い、検討しますが、ボクが緊張感いっぱいに書いた文章の句読点、漢字とかな・カナの使用、表現そのもの、さらには内容そのものなどについて、勝手に手を加えたり、変更を主張してくる編集者とは、きっぱりと縁を切ることを過去にしてきました。最悪例を今でも思い出すたびにムカムカします。「私の家内は大学の英語講師ですが、彼女は、先生が先日のコラムで述べられたことは間違いだというものですから、訂正しておきました」と!

野坂昭如の「体言どめ」の文体は日本語正書法からは外れるので日本の国語教科書に載せるわけにはいかないでしょうね、という見解を述べた高名な日本語の学者がいましたが、ボクはアメリカの大学院の日本語上級クラスの教科書に「火垂るの墓」を採用しましたぜ。ね、センセー、清少納言の体言どめもやっぱりダメですか?

正方形は正方形の必然性があって66のファインダーを覗くのであり、16:9はその比率でなければ「死んだ方がまし」ぐらいの覚悟で切り取るのであり、3:2の標準はその縦横比に必然性があって構成するのです。

これは、プロもアマもない真実だと思います。
シャッターを押す行為を英語で shoot と言いますが、まさに射撃でトリガーを引く緊張感が、なによりも写真の原点ではありませんか。

これを捨てたら、もう静止画もいりませんよ。写真の崩壊。超広角レンズで超高画素でムービーを撮っておいて、後処理で好きなだけ好きなように静止画を作ればいい! あ、もうそういうことになりつつあるのかえ? 高速連写機能がまさにそれかえ? ヤーダ、ヤーダ、ヤーダ(;一_一)

構図について、後処理は一切しない、余計なものが写っていても、納得してシャッターを押した以上は、そのままに発表すべきだ、という完全主義からはやや(っていうかぁ、ときにはかなり)離れたところにいるNKですが、
強調しておきたいのは:
ノー・トリミングを宣言しておられる立派なフォトグラファーたち(アマもプロも)は、NKにとって、目標であり、神様であるということです。

(ネット一般への参照タグ) : アート

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*Comment

■お詫び

おはようございます。
先ほどはコメントありがとうございました。
教授がコメントを下さったのとほとんど同時に自分の記事を修正したものですから、大変申し訳ないのですが教授のコメントが消えてしまったようです。
メ−ルでの新着コメントのお知らせが入りましたので気がつきました。
せっかく書いて頂いたのに申し訳ありませんでした。
お詫びします。
はせがわ |  2008.07.10(木) 06:47 |  URL |  【コメント編集】

こんにちわ。
なるほど、NKさんのおっしゃる通りだと思います。
* それっぽい出だしですが、これは出会い系の勧誘コメントじゃありません(笑)

あんまり熱く語るつもりはないのですが、自分が良い!とか、記録に残したい!とか、何かを感じてレンズを選んで、Shoooooot!!する。これが写真の醍醐味ですよね。

心こめて撮れよ!って思いますね^^
FSK-JP |  2008.07.10(木) 13:06 |  URL |  【コメント編集】

■はせがわさん

RAW現像のソフトについて教えていただきたいことがあったので「鍵コメ」入れたのでした。あらためて、また、メールでお教えをこうこともあろうかと思います。その節はよろしくお願いいたします。
NK |  2008.07.10(木) 14:46 |  URL |  【コメント編集】

■FSK-JPさん

(*^^)v
ま、ボクもあんまり熱く語るつもりはありませんが、どこかで書きましたように、レコード店の店員が客を教育するような姿勢で「カラヤンはおやめなさい」とか、寿司屋の職人がお客に「サーモンなんて江戸前では握らないっすよ」というようなことに、人一倍ガツンとくるNKさんなもんで、プロがハッセルについてこんないい加減なことを言うな、というハラタツノリなので、聞き流してください。((+_+))
NK |  2008.07.10(木) 14:55 |  URL |  【コメント編集】

今日、久しぶりにGX100で少し撮ってきたのですが、先生のこの記事を読む前だったんですが、
たまには撮るときからフォーマット考えてみよう!ってことで縦は4:3、横は3:2、
時に1:1を使いながら撮影してきました。忙しかったですけど、充実感がありました〜。(^^;
しかしフォーサーズ使っていて、どうしても横構図で撮りたいときは、ついつい
後から3:2トリミングしてしまう自分です。もちろん4:3のまま見せるときも
ありますけど、最近、自分も「横はやっぱり3:2!」って思うようになりました。(ΦωΦ;)
Moto-ya |  2008.07.10(木) 19:58 |  URL |  【コメント編集】

■Moto-yaさん

まったく同じ思いです☆彡ばんばん。
GX200は3設定を許してくれるので、
MY1=4:3, MY2=3:2, MY3=1:1
にして、ファンクション一発でそれぞれモノクロに、
という仕掛けです(^−^)
NK |  2008.07.12(土) 03:54 |  URL |  【コメント編集】

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